APAA(アジア弁理士協会)の理事会に来ました
私は今、台北で2019年11月9日から5月12日までの会期で開催されているAPAA(アジア弁理士協会)の理事会に来ています。
今日は、そのリポートをお届けします!
APAA(アジア弁理士協会)とは
APAA(アジア弁理士協会)は、アジアにおける知的財産権に関する代理人の国際団体です。
1969年に、日本、台湾、韓国の3か国の有志の弁理士によって、設立されたのが始まりです。
毎年、理事会が開催され、その会期に合わせて、一般会員も参加できるワークショップなどが開かれたり、外国の弁護士・弁理士と情報交換をする場が設けられたりします。
何しに行くの?
人によって目的は様々ですが、私は、主に人的なネットワーク作りをしにAPAAの理事会に参加しています。
この点は、INTA(国際商標協会)の年次大会と同じです(今年のリポートはこちらをご覧ください)。
ただ、APAAの理事会は、参加者数が1500人~1700人ほどでINTAの年次大会よりもコンパクトです。
スケジュールなど
会期中は、会場やその周辺のホテルのロビーなどで、外国代理人との面会をします。
ちなみに、面会予定を入れる点はINTAと同じなのですが、上述のとおり、参加者数がINTAよりも少ないため、ミーティングを30分刻みで入れるような過密スケジュールを組む人は比較的少ない印象です。
私自身は、今回は、面会予定は少なめにして、会場をうろついて新しいネットワーク作りをすることにしました。
また、気になったワークショップやセミナーに参加して、新しい情報を仕入れたりします。
通常、会期の3日目には、エクスカーションという、日帰りの遠足のような公式イベントがあり、事前に各参加者が選んだ日帰り旅行ツアーに一緒に出掛けます。
このエクスカーションでは、同じ参加者と長時間一緒に行動するため、同行した外国代理人の人となりがわかるというメリットがあります。
そのため、私はこのエクスカーションを毎回楽しみにしています。
なお、今年のエクスカーションでは、私は、國立傳統藝術中心とウィスキー蒸留所「金車酒廠(カバランウイスキー)」に行くツアーを選びました。
エクスカーションの翌日は、参加者全員でのディナーがあり、終了となります。
さいごに
外国で商標権を取得しようと思うと、基本的にはその外国の特許庁に手続きをしなければならず、各国の代理人(弁護士・弁理士)に依頼をする必要があります。
外国での適切な権利取得のためには、良い代理人を知っているかどうか、代理人との意思疎通をうまくできるかどうかがカギになります。
そのため、外国の代理人との人的なネットワークの維持や開拓は弁理士にとって極めて重要です。