コロナウィルスの影響によるマレーシア知的財産局の閉局
マレーシアのムヒディン首相が2020年3月16日に演説した内容によると、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、マレーシア全土で、2020年3月18日~31日まで、学校や政府施設の他、民間企業も閉鎖し、移動制限も実施します。
事実上の全土封鎖措置として報道されています。
生活インフラに直接影響する政府施設やスーパーマーケット等は対象外となるものの、多くの企業が活動できなくなります。
知的財産関係のサービスも例外ではなく、この影響により、マレーシア知的財産局(MyIPO)も閉局となります。
MyIPOの閉局の期間
マレーシア知的財産局(MyIPO)の閉局期間は、主張が発表した期間と同じ
2020年3月18日~31日
です。
閉局期間中の手続きはどうなるのか?
新規出願
付き合いのあるマレーシア代理人からの連絡によると、
閉局期間でもオンラインによる出願手続きは可能とのことです。
但し、現地代理人が稼働していればの話ですが・・・。
拒絶理由・指令の応答期限
2020年3月18日~31日に応答期限が設定されている拒絶理由や指令は、
2020年4月30日まで期限の延長がなされる見込みです。
権利維持手続き
商標の更新手続きについては、
2020年4月30日まで更新期限の延長がなされる見込みです。
一方、特許及び意匠の権利維持年金の支払いは、
2020年4月1日までの延長とのことです。
特許及び意匠の権利維持の年金については延長期限が短いため注意が必要です。
マレーシア代理人との連絡
マレーシアの知的財産手続きを担当する代理人の事務所も2020年3月18日~31日までは営業を中止するのが原則です。
ただ、事務所によっては在宅勤務による対応をしているところがあるようです。
そのため、3月中に優先権主張期限を迎える出願案件はまだ期限内に対応できる可能性があります。
対応期限がある場合には、至急、現地代理人に連絡を取って対応したほうが良いでしょう。
また、マレーシアに限らず、他の国でも同様の措置が取られる可能性があります。
外国で期限がある手続きを抱えている場合には、余裕を持った早めの対応をお勧めします。