旧社名は?

今朝の日経新聞に掲載されていた広告の一部です。


はて、旧社名は何だったのか??と思い調べました。

「日立住友重機械建機クレーン株式会社」が「住友重機械建機クレーン株式会社」に社名変更したそうです。その背景には、同社が、住友重機械工業株式会社の連結子会社になったことがあるようですが、社名変更をPRしたいのなら、どうして旧社名を表示しないのでしょうか。

重機械や建機業界の人なら「住友重機械建機クレーン株式会社」の旧社名くらい当然に思い至るのかもしれませんが、まったく知らない私のような立場からするとよくわかりませんでした。
「日立」という文字が使えない大人の事情があるのかもしれませんね。

旧社名を調べるためにウェブサイトを確認した私の行動は、ひょっとしたら、業界を知らない人に向けた住友重機械建機クレーン株式会社のPR戦略の狙い通りだった可能性もあります(笑)。

なお、「HSC」や「HSC CRANES」の文字は商標登録されており、この点でブランドの保護はなされておりました。

社名変更に伴うブランド名の転換をスムーズに行うには、新しいブランド名(ネーミング)との連続性を保つために、社内での取り扱いルールや社外に認知させるための広告戦略など多くの課題に直面します。
その課題の中にはブランドの保護の観点から弁理士が関与できることも多くあります。
このようなことを考えさせられる広告でした!

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